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シンガポール出張-3
2025.08.11 / Horibe Associates
シンガポール出張3日目 最終日
シンガポールで最も高い位置にかかる歩道橋、地上36メートルの「ヘンダーソン・ウェーブ・ブリッジ」へ。
▶︎Googleマップ
波のような有機的なフォルムの橋は、ただ渡るだけでなく、ところどころに設けられたベンチでひと息つける遊び心ある設計。
高台からの景色も見事で、歩くたびにワクワクさせられる空中の遊歩道でした。


ヘンダーソン・ウェイブズからみたリフレクションズ
その後は、シンガポールを代表するガーデンズ・バイ・ザ・ベイへ。
「クラウド・フォレスト」と「フラワー・ドーム」、そのスケールと演出力には圧倒されます。
▶︎Googleマップ


35mの滝

フラワー・ドーム
建築・ランドスケープ・テクノロジーが融合した都市型の温室空間は、未来のボタニカル・ミュージアムのよう。
最後のランチは、ローカルの味をもう一度。シンガポールのソウルフード「ラクサ」。
中でも名店と名高い「328カトンラクサ」へ。
▶︎Googleマップ

魚介とココナッツの深いコクが印象的なスープは、チキンライスと肩を並べる“旅の記憶に残る味”。

旅の締めくくりは、チャンギ空港の「Jewel(ジュエル)」へ。
2019年にオープンし、設計はあのマリーナベイ・サンズを手がけたモシェ・サフディ。

中央にそびえる巨大な室内滝「レイン・ボルテックス」は、屋根で集めた雨水を利用した、自然循環と建築が美しく調和する空間装置。
見た目のインパクトだけでなく、空調や採光にも寄与する、機能性と美しさを兼ね備えたチャンギ空港の象徴的な存在です。
霧がやさしく広がるその空間は、まさにシンガポールらしく、この3日間の余韻にひたるには、あまりにもぴったりな場所でした。

JEWEL(ジュエル)の中をスルーするスカイトレイン

階下のアクリルドーム?も圧巻
2024年、世界空港ランキング1位に輝いたチャンギ国際空港。
クライアントと過ごした、濃密な3日間のシンガポール出張は、ここで幕を閉じました。
【NEWS】
2025/5/1 toolbox共同開発 「天井スリットファン」が累計販売台数200台を超えました!←NEW!
2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
シンガポール出張-2
2025.08.07 / Horibe Associates
Horibe Associatesの堀部圭一です。
シンガポール出張2日目。(シンガポール出張記-1)
翌朝はホテルでシンガポール料理の朝食をゆっくり堪能。
そのままクライアントと車に乗り込み、建築探訪へ出発しました。
乗車してすぐ、昨日の夜に奥様と話し合ったというアイデアについて話がはじまります。
「上の畑にしようとしていた土地も計画に取り入れて、畑を南に配置したらどうかと話してたんですが。プライバシー的にも、日当たり的にも良くなると思うんです。」(基本設計をほぼ白紙に戻す思い切ったアイディア…)
内心では驚きつつも、その提案が土地利用の本質をついていることは明らかで、理屈だけでなく直感的にも面白い。
「なかなか、いいアイデアかもしれません」と少し噛みながら返したのを覚えています。
さて最初に訪れたのは、2018年の米朝首脳会談の舞台となったカペラホテル。
1880年代に建てられたコロニアル様式の歴史的建築と、ノーマン・フォスターによる美しい曲線の客室棟が共存する空間。


続いて、リフレクションズ・アット・ケッペルベイへ。
設計はダニエル・リベスキンド。6棟の高層タワーと11棟の低層ヴィラからなる大規模コンドミニアム。しばらく敷地内も歩いて散策。

キンキンに冷えたココナッツウォーターが美味しい暑さ。

昼食は、緑に囲まれたデンプシー・ヒルのベトナム料理店「Red Sparrow」へ。
▶︎Googleマップ

好物のチャーゾー

フォーボー
その後は、ローカルスイーツ「チェンドル」を求めてFortune Centreの二階にある「Yat Ka Yan Dessert 一家人」へ。
▶︎Googleマップ
地元民の行列に並んで入店。甘すぎずコクがあって、行列の理由に納得の一品でした。

午後は「南洋工科大学(NTU)」へ。
伊東豊雄さん設計によるアジア最大級の木造建築「Gaia」

そして、トーマス・ヘザーウィックが手がけたラーニングハブ「The Hive」へ。
12のタワーがアトリウムを囲むように配され、曲線が重なり合う有機的な造形が印象的でした。


締めくくりは、LeVeL33での夕食。
▶︎Googleマップ
世界で最も高所にあるクラフトビール醸造所としてギネス記録にも認定されたレストランです。




眼下にはマリーナベイの夜景。料理もサービスも抜群で、忘れられない締めくくりとなりました。
シンガポール出張記-1
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シンガポール出張-1
2025.08.03 / Horibe Associates
——クライアントとの距離がぐっと縮まった3日間
Horibe Associatesの堀部圭一です。
今年の3月、シンガポール在住のクライアントと、日本で建設予定の住宅について直接打合せをするため、現地を訪れました。
これからかたちにしていく住まいには、クライアントが長年過ごされたシンガポールの空気感や思い出をどこかにインストールしたい、というご希望があり、そのイメージをすり合わせることが主な目的です。
これまではオンラインでの打合せが中心でしたが、やはり直接お会いして、表情を交えながら会話を重ねる時間は何にも代えがたいものだと感じました。
13年ぶり、3度目のシンガポール。
チャンギ空港に到着後、まず向かったのは「My Awesome Cafe」

▶︎ Googleマップ
中華街の近くにある、元病院だった建物をリノベーションしたレストラン。店内はぎゅうぎゅうの大賑わい。
オリエンタルで少しノスタルジックな雰囲気のなか、自然と緊張がほぐれ、クライアントとの距離も一気に縮まります。
翌朝は、クライアントとの待ち合わせ前に軽くランニングを。
マリーナベイ・サンズやマーライオンを横目に1時間ほどのランニングで、土地勘を掴みます。

野良ニワトリ

マーライオンとマリーナ・ベイ・サンズ

PARKROYAL COLLECTION Pickering

Oasia Hotel Downtown
「City in a Garden」という国家戦略を象徴するようなボタニカルな建築物
朝ランのあと朝食を摂りクライアントとともにシンガポール建築巡りへ
● ザ・フラトン・ホテル・シンガポール
1928年築の新古典主義建築。もとは中央郵便局だった建物が、今では歴史的価値あるヘリテージホテルとして活用されています。


● カベナ橋(Cavenagh Bridge)
1869年に架けられた、原型を留めているシンガポール最古の橋。

●UOBプラザ(UOB Plaza) 丹下健三

● 旧ヒル・ストリート警察署
18世紀末のフランス新古典主義に影響を受けた建物で、今はカラフルに彩られた外観が印象的。創造性や表現の自由を象徴する存在として、SNSでも人気のスポットになっています。

● ラッフルズ・ホテル
シンガポール建築のアイコンとも言える、優美なコロニアル建築。細部まで美しく保たれており、やはり特別な存在感があります。


お昼は、ラッフルズ近くの老舗ローカルレストラン「Chin Chin Eating House(津津餐室)」へ。
▶︎Googleマップ
シンガポールで一番美味いと口コミの多い名店。


看板メニューのチキンライス。ジューシーで絶品。
昼食後は、コロニアル様式をはじめとしたシンガポールの多彩な建築を巡りました。
クライアントの想いに耳を傾けながら、住まいのイメージが少しずつ広がっていく、有意義な時間を過ごしました。
●The Interlace:ブロックを積み重ねたような構成が特徴的な集合住宅。設計:OMA / Ole Scheeren(オーレ・シェーレン)

●HPL Canopy Link(Kay Ngee Tan Architects 設計):シンガポール植物園の新エリアを結ぶ歩行者用キャノピー橋


落ち着いた雰囲気の洗練されたディテール
夜は、ペーパーチキンで有名な「Hillman Restaurant」へ。
▶︎Googleマップ
タレに漬け込んだ鶏肉を紙で包んで焼き上げる料理で、肉の旨味を閉じ込めた逸品。シンガポールを訪れたら、ぜひ味わっていただきたい名物料理のひとつです。

食後は、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリーグローブ(Supertree Grove)へ。

車を止めに駐車場へ向かったクライアントとは現地で待ち合わせをしていたのですが、なかなか来られず事件に巻き込まれたのかと少し心配に…。
ようやく合流できたとき「芝生に腰掛けてあまりに気持ちよく、寝落ちしてしまっていた」とのこと(笑)
朝からずっと運転と気遣いをさせてしまい、本当に申し訳なく感じた瞬間でした。
ちなみにこの巨大な人工樹木は併設する「フラワードーム Flower Dome」や「クラウドフォレスト Cloud Forest」の排気塔としての役割を持ち、雨水を集めて植物に再利用したり、太陽光発電で電力をまかなうなど、環境に配慮した仕組みが詰まった「機能性」にも優れた建築となっています。
〈続く〉
シンガポール出張記-2
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外構工事監理/民泊・ワーケーション施設/大阪府阪南市
2025.07.30 / Horibe Associates
大阪府阪南市、和泉鳥取駅から徒歩圏の高台に、民泊施設「private villa ten(プライベートヴィラ テン)」が間もなく完成します。
この日は外構工事の監理で現地へ。図面で検討していた植栽の位置を、実際の光や風を感じながら再確認し、植栽業者さんのアドバイスをもとに微調整して決定しました。

建物は山の中腹、見晴らしの良い場所にあり、地盤面から3m以上持ち上げることで、大阪湾や淡路島、神戸の街まで望める眺望が広がります。

薪ストーブのあるリビング、絶景を楽しむダイニング、1.5m幅の鉄板焼きカウンターのあるキッチン、サウナや露天風呂も備えたバスルーム。宿泊室は3室あり、最大8名まで宿泊可能です。


大阪府内で“海と山が最も近い”と言われる阪南市で、登山やトレイルラン、海水浴や釣りなどアウトドアの拠点として、また大阪駅から乗り換えなしで約1時間というアクセスを活かしたワーケーションや企業合宿にも最適な場所です。
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2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。
実施設計/茨木のガレージハウス/大阪府茨木市
2025.07.27 / Horibe Associates
茨木市で計画中のガレージハウス、実施設計も終盤です。
設計を進める中で新たな課題や疑問も生じ、何度か敷地の再調査を行うなど、確認を重ねながら進んできました。
複数社に依頼していた概算見積りも出揃い、コストが予想以上にかかる項目については、取捨選択を行いながら、クライアントの思いに寄り添った最適なプランを検討しています。

本計画地は水害時の浸水リスクのあるエリアに位置するため、1階部分は鉄筋コンクリート造とし、2・3階を木造とする混構造3階建ての中庭型住宅としました。
次のステップはクライアントとの合意形成を取りながらの実施設計の完成。あともう一息。
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東京建築祭2025にあわせて建築尽くしの東京出張へ-2
2025.07.24 / Horibe Associates
「グランドプリンスホテル新高輪」をチェックアウトして東京建築祭へ
道中ホテル近くに三田のサグラダファミリアと呼ばれている「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」があるはずなのでタクシーで現地へ

建築家の岡啓輔さんが、設計も施工も自ら行う「セルフビルド」で20年以上かけて作り上げた建築です。
2009年再開発話が持ち上がり立ち退きを求められたそうですが、交渉の末建築続行、再開発の一部として蟻鱒鳶ルを10m後方へ曳家(ひきや:建物を解体せずに移動させる工事)することに落ち着き現在はその工事の最中とのこと。
次の目的地は、建具金物でいつもお世話になっている堀商店が入居する「堀ビル(goodoffice新橋)」へ。
1932年に建てられたこの建物も、今年で築93年。
今はシェアオフィスとして再活用され、古い建物が新しい働き方に応える場所として息を吹き返している様子がとても印象的でした。

さらに足を運んだのは以下の建築群
・パレスサイド・ビルディング
日建設計・林昌二氏による設計。皇居のお堀端に建つこの建築は、モダニズム建築の代表作として知られています。
・岡田ビル
築50年のオフィスビルを、再生建築研究所が「減築」によって再構成。床面積を減らすことで適法化を行いつつ、採光や通風をもたらし豊かな空間を生み出している再生事例です。
・安井建築設計事務所 東京事務所
築約60年の建物を丁寧に手を入れ、新たな設計事務所として使い続けている建物。時間の積層を大切にしながら、いまの使い方に合わせて更新されています。
なかでも、特に心に残ったのはパレスサイド・ビルディングでした。
エントランスに足を踏み入れた瞬間、かつて勤めていた会社を久しぶりに訪ねたかのような懐かしい感覚に包まれました。
気になって調べてみると、この場所は、山崎豊子原作・唐沢寿明主演のドラマ『不毛地帯』のロケ地。
劇中では「近畿商事 東京支社」として登場していた建物でした。
DVDを購入して何度も見返したドラマで、とくに第16話「生意気な口を叩くなっ!」から始まる唐沢寿明さんの演技は、セリフを覚えてしまうほど印象に残っています。

(パレスサイド・ビルディングのエントランス)
その“既視感”の理由がわかり、空間の記憶が持つ力をあらためて感じました。
丹念につくられた建築は、時代や用途を超えてなお、人の記憶や文化の中で生き続ける。
それを実感できたのが、今回の東京建築祭でした。
〈東京建築祭2025 前篇〉
Written by Keiichi Horibe
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東京建築祭2025にあわせて建築尽くしの東京出張へ-1
2025.07.21 / Horibe Associates
東京建築祭2025の期間に合わせて東京出張に行ってきました。
早朝の新幹線で東京へ向かい、まずは江戸川区で進めていたマンションの大規模修繕工事の現場へ。
最終チェックを行い、しっかりと仕事を締めくくってから建築巡りの一日がスタート。
その足で向かったのは六本木の国立新美術館。開催されていたのは「リビング・モダニティ」展。

ミース・ファン・デル・ローエの未完のプロジェクト《ロー・ハウス》が原寸大で再現されているほか、ルイス・カーンの《フィッシャー邸》、エーロ・サーリネンの《ミラー邸》など、20世紀を代表する名作住宅建築が、図面・写真・精巧な模型とともに紹介されており、圧巻の内容。
※この展覧会は2025年6月30日で終了していますが、建築好きなら間違いなく「必見」と言える展覧会でした。
その後は、宿泊先であるグランドプリンスホテル新高輪へ。
こちらは1982年竣工、村野藤吾氏の晩年の傑作として知られています(当時91歳)。
有名な大宴会場「飛天」は見学できなかったものの、エレベーターの扉や天井に施されたアコヤ貝の装飾はしっかりと堪能。

翌朝はホテルを楽しむべく、少し遅めの朝食を。庭園に面した大開口が印象的な「ラウンジもみじ」で、ゆったりとした時間を過ごしました。


そんな回想を綴っていたとき、目に飛び込んできたのは「グランドプリンスホテル新高輪が2026年で営業終了・解体」というニュース。
再開発の一環とはいえ、44年という年月は、建築としてはやや短い印象を受けます。
商業建築である以上、経済性や時代の要請に応じて役割を終えるのは仕方のないことかもしれませんが、たとえどれだけ丁寧につくられた名建築であっても、惜しまれる間もなく姿を消していく現実には考えさせられます。
〈東京建築祭2025 後編〉
Written by Keiichi Horibe
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「歩くのが楽しい」オフィスをめざして /シンボルツリーを囲むオフィス
2025.07.19 / Horibe Associates
現在計画中のS造5階建てオフィス。建物の中心には、シンボルツリーが広がるような空間を設け、社員の皆さんが日々を明るく、楽しく過ごせるようなオフィスづくりを目指しています。

(ヒアリングの帰りにひらめいたスケッチ)
その一環として、クライアント企業の皆様と一緒に、コクヨさんのライブオフィスを見学させていただきました。
実は、2019年D社新社屋計画の際にも見学させていただいたのですが、そのときはまだ「毎日出社」が当たり前の時代。
あれから数年が経ち、今回はまさにコロナ後の「新しい働き方」を反映したオフィス空間を見ることができ、大変参考になりました。
在宅勤務がごく自然に取り入れられている今、出社するオフィスは、ただ「働く場所」ではなく、チームとつながり、気持ちをリフレッシュし、前向きになれるような「行きたくなる場所」へと進化していました。
今回のプロジェクトでも、そんなオフィスのあり方をしっかり取り入れて、「歩くのが楽しくなる」ような空間をつくっていきたいと思っています。
毎日の出社がちょっと楽しみになる、そんなオフィスを目指して、いよいよ本格的に計画がスタートです。
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竣工写真撮影/宝塚のガレージハウス/兵庫県宝塚市
2025.06.25 / Horibe Associates
宝塚のガレージハウス 竣工写真撮影を行いました。
竣工写真の撮影は毎回天候とクライアント・カメラマン・設計者この3者の都合の調整が大変で、今回もご多分に漏れず3度目の正直で撮影できました。
初めてお問い合わせいただいたのは2018年。土地探しに4年。設計が始まって2年。2024年夏に竣工しました。
クラシックカーの整備において、全国でも指折りの腕を持つクライアントが求めたのは愛車フィアットチェントと他1台の車や複数のバイクを収容できるガレージ。

そのガレージはイギリスやイタリアのバックヤードビルダーのようなイメージで

入口の扉は大きな木製
リビングには1980’sTANNOYのスピーカー、1960’sスウェーデン製のダイニングセット、ソファはカリモク、中庭があり、リビングに面したテラスでBBQをするのが夢

ヒアリングシートにたくさん書き留められた夢の数々
竣工写真撮影で訪れたお引越し後の住まいは、ヒアリングシートを読みながら想い浮かべたそのままの景色が広がっていました。
アンティークな小物や家具の背景となる空間のため、新建材を見えないように使ったり素材選びやディテールに気を使ったプロジェクトでした。
構造設計は高橋さん、写真は三木さんに撮影していただきました。
施工は濱内工務店さん 最近ではCasaDeltaも施工していただきました。
お庭は毎回満足度120%の和想デザインさん。

設計監理 Horibeassociates
構造設計 高橋俊也構造建築研究所
施工管理 濱内工務店
造 園 和想
写 真 三木 夕渚
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実施設計/左京区の家/京都市左京区
2025.06.18 / Horibe Associates
京都市で計画中の左京区の家 基本設計がまとまり実施設計に着手しました。

そして実施設計を進めながらも、並行して概算見積りをお願いしています。
これまでは実施設計が完了してから施工会社さんにお見積りをお願いし、その後にVEやCDといった減額調整を行うという流れが一般的でした。
しかしこのやり方では、度重なる変更対応で施工会社の皆さんにも大きなご負担をかけてしまっていました。
そこで最近では、「基本設計の段階で仕様を仮決めし、概算でのお見積りをお願いする」という進め方に切り替えています。
その段階で施工パートナーを確定し、実施設計はそのパートナーと一緒に進めるという方法です。
建設コストが今後下がる可能性は残念ながら極めて低く、常に今が底値。
私たちがクライアントと共に描くイメージが具現化できるのは、施工者との協働があってこそ。
設計と施工が早い段階から連携し、同じ方向を見て進むことで、コストも品質も、より確実なものとなります。よりオープンでフラットなパートナーシップの形を模索していきたいと思っています。
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