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基礎配筋検査/左京区の家/京都市左京区
2026.05.25 / Horibe Associates
京都市 住宅計画 / 配筋検査
第三者の目が、品質と理念を守る。
horibe associates
京都市で計画を進めている住宅の配筋検査を実施しました。構造家の佐久間さんにも立ち会っていただいての実施です。
配筋仕様が構造図通りになっているかの確認はもちろん、立上り壁や梁の位置が平面的に正しいかどうかも確認します。かぶり厚さについては、型枠との距離だけでなく、下端・上端を含めた全数確認です。
検査を終えたあと、構造家の佐久間さんが鉄筋屋さんの使っていた結束機を珍しそうに眺めていました。「ちょっとやらせてください」と自らお願いして、少し作業を体験され、その作業性の良さに感動されていました。
機械結束は作業性も品質も従来の手結束より格段に向上します。消耗品のコストが高いというお話をされていましたが、それでも使い続ける価値があると職人さんは言います。
価値があり、その価値に見合った価格
——それは、私たちの設計監理も同じ。
設計監理の仕事は、図面を描くことだけではありません。こうした現場での確認の積み重ねが、建物の品質を支えています。施工者の皆さんは丁寧に仕事をされていますが、設計者という第三者の目が加わることで、確認に実効性と信憑性が生まれます。そして設計者が最後まで現場に関わるからこそ、設計当初のコンセプトや理念が竣工まで一貫して守られる。それが、私たちの設計監理の価値です。
【NEWS】
2026/2/24 一棟貸しヴィラ「private villa ten-KUMANO-」がASIA DESIGN PRIZE 2026にてGRAND PRIZEを受賞しました!
2026/1/10 toolbox共同開発 「天井スリットファン」が累計販売台数300台を超えました!←NEW!
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。
RC造と木造の混構造住宅はなぜ成立するのか ― 山科の家・基礎配筋検査
2026.05.20 / Horibe Associates
内外RC打放しで、どう省エネ基準を満たすか。
山科の混構造住宅|基礎配筋検査
horibe associates
山科で進行中のプロジェクト。構造家・bananalab佐久間さんとともに、基礎の配筋検査を行いました。
このプロジェクトは、鉄筋コンクリートと木造の混構造です。ただし、下階RC・上階木造という一般的な組み合わせではありません。
きっかけは、クライアントの一言でした。
「コンクリートの打放しが、とにかく憧れなんです」
ご予算は木造在来工法が現実的な選択肢であることを、クライアント自身もよくご理解されておられて「コンクリートの壁を木造の一部にはめ込んでは」というアイデアも出ていました。
私たちが最初にご提案したのは、外構の塀をRCとして1階のファサードを構成するというプランでした。コスト面でも意匠面でも、合理的な解だと考えていました。
しかし、最初のご提案の場でさらに深くお話をうかがうと、もう少し踏み込んだご要望が見えてきました。
「2階の居住スペースで、室内からも打放しを眺めていたい」
木造の架構に後からコンクリートをはめ込む。その方法は耐震的にも問題があり、そもそも本質的ではない。それぞれの構造材料が持つ本質を活かすことなく、見た目だけを取り繕うような設計はやるべきではないと考えていました。
たどり着いたのは、前後をRC造の「塔」として、その間に木造在来工法の居住部分を挿入するというかたちです。
省エネ義務化が進む中、内外ともに打放しコンクリートだけで構成する住宅は、事実上つくることができない時代になりつつあります。木造とのハイブリッドとすることで、省エネ基準もクリアしながら、クライアントが憧れてきた打放しコンクリートの空間を実現する。
構造・コスト・省エネ・意匠——それぞれの制約を一つひとつ解きながら、この建築の輪郭が決まっていきました。
構造家・佐久間さんと密な鉄筋を前に、難解な構造計算と長い審査のプロセスをともに振り返り。検査後、一言「やっとですね」で配筋検査は締めくくられました。
[EN] Project Note — House in Yamashina, Kyoto
This project combines reinforced concrete and timber framing — not in the conventional lower-RC / upper-timber arrangement, but as two RC “towers” bracketing a timber-frame living volume between them. The hybrid structure responds to a client’s deep desire for exposed concrete interiors, while meeting current energy efficiency standards that make all-concrete residential construction increasingly impractical. Structural engineering by bananalab (Sakuma), rebar inspection completed May 2026.
@horibeassociates
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山科の家の過去記事(施工図チェック等)
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基礎のこと、人のこと/左京区の家/京都市左京区
2026.05.15 / Horibe Associates
左京区の家 / 木造在来工法住宅
基礎のこと、人のこと。
なぜアンカーボルトが木造の品質管理で最重要か

Horibe Associates 堀部圭一です。
京都市で計画を進めている住宅の長かった確認申請が、ようやく終わりました。
今回の敷地は地盤が良く、改良も杭も要りませんでした。そのため確認が下りるとすぐ工事着手となります。しかし確認申請においては意匠も構造も変更はつきもので、すぐに着手できるわけではありません。
最終の構造図をもとに基礎躯体図を施工者に作成いただき、こちらでチェックを行い、承認されたものでようやく着手となります。確認がおりたからといって、休んでいる暇はありません。
早速作成していただく図面は、基礎のコンクリート寸法図・アンカーボルト図面・木造のプレカット図面です。
今回は耐震等級3で、最大強度での設計になりました。アンカーボルトの本数も径も、ひとまわり大きくなります。それだけ監理にも慎重さが必要です。構造設計者も当然施工図はチェックされますが、例えばホールダウンアンカーボルトは取り付ける場所によっては意匠にも影響する場合がありますので、構造設計者任せというわけにはいきません。
構造を担当してくださるのは、bananalabの佐久間さんです。毎年どこかのマラソン大会を一緒に走る仲間でもあります。今年は熊本城マラソンを共に走りました。趣味も仕事も共通点が多く、いつでもマラソンか仕事の話をしています。密度の高いコミュニケーションが、仕事にも良い影響を与えてくれています。

現場監督の方は、日頃はRC造のマンションなど比較的大型の案件を担当されていて、木造在来には慣れておられません。しかし自ら新しい工法を実直に学ばれていて、施工図もご自身で描かれています。その図面が非常に見やすく、ポイントをついたわかりやすいものになっています。建築が好きなんだろうな、と思わせるいい仕事をしてくださっています。
一緒にものづくりをするパートナーのこういう姿勢は、
監理する側もとても気持ちよく、何より楽しいのです。
こういう監督さんのためにも少しでも早く施工図を返してあげたいと思うのでした。
[EN] Project Note — House in Sakyō-ku, Kyoto
A timber-frame residence designed to seismic grade 3 (the highest level), now entering the foundation phase following permit approval. This note focuses on anchor bolt inspection — a quality control priority at Horibe Associates — and the coordination process between structural drawings and prefabricated timber cutting plans. Structural engineering by bananalab (Sakuma). Site supervision by a contractor new to timber construction, whose careful self-taught approach made for an unusually collaborative process.
horibe associates
【NEWS】
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2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。
確認申請/茨木のガレージハウス ― 3種混構造の実務
2026.05.10 / Horibe Associates
RC・木造・鉄骨の3種混構造で確認申請を通すということ
確認申請、折り返しへ。
horibe associates
昨年4月からの4号特例縮小と省エネ義務化により、確認申請の審査内容は大幅に増加しました。審査体制が制度の施行に追いついていない状況が続き、一回目の指摘が出てくるまでに3〜4ヶ月を要するのが業界全体の実情です。
そのような環境の中、いつもお付き合いいただいている民間審査機関の方々は、一日でも早く前へ進められるよう柔軟な対応をとってくださっています。本来3ヶ月後に出るはずの一回目の指摘を、簡易チェックという形で1ヶ月以内にご連絡いただけるようになってきました。本当にありがたい限りです。
今回のプロジェクトは、異なる3種類の構造を組み合わせたハイブリッドな計画。
鉄筋コンクリート
木造在来工法
鉄骨
そこに複数の難しい審査課題が重なっています。
- 準耐火建築物としての解釈の難しい準耐火要件
- 前面道路の斜線制限をかわすための天空率の適用
- コンクリート内外打放し仕上げを用いた省エネ適合審査
- RC部分の熱橋計算を含む高度な省エネ申請への対応
特に省エネ申請においては、RC部分の熱橋計算が加わるため、木造単一構造の建物とは次元の異なる専門的な対応が必要です。この分野は省エネ計算のエキスパートに依頼し、一つひとつ丁寧に解決しています。
図面を一瞥した構造審査担当の方から最初にいただいた言葉。
「水平ブレスがないとこの構造は成り立たない」
それでも構造は一切変更することなく、審査は着実に進んでいます。
今回の構造設計を担当いただいているのは、高橋俊也構造計画研究所。最初にご一緒したのは東京・世田谷の賃貸マンション「mimosapudica」、2014年のことです。12年のお付き合いになります。どんなに難度の高いプロジェクトでも安心して任せられる、私たちの建築になくてはならないパートナーです。
審査もあと少しで完了。
工務店さんが決定すればいよいよ工事着手です。
[EN] Project Note — Garage House in Ibaraki, Osaka
A hybrid-structure garage house combining reinforced concrete, timber framing, and steel — three structural systems in a single residential project. The permit process has involved sky factor calculations, quasi-fire-resistant specifications, and advanced energy compliance including thermal bridge analysis for the RC portions. Structural engineering by Takahashi Toshiya Structural Planning (our partner since 2014). Permit approval now in its final stage.
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