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昨年8月に確認申請を提出していた物件が、ようやくこの1月、済証を受領することができました。
実に半年近く。ここまで時間を要するとは、正直なところ想定していませんでした。

2025年4月の法改正以降、確認審査に時間がかかっているという話は業界内でも広く聞いていましたが、実務として直面すると、その影響の大きさを改めて実感します。

これまで多くの木造2階建て住宅では、構造は比較的簡易な計算で済み、その内容も設計者の責任に委ねられ、審査自体が免除されるケースが一般的でした。
しかし今回の改正により、2階建てになった段階ですべての建物に構造審査が義務化され、さらに延べ床面積10㎡以上のすべての住宅で、断熱性能・省エネルギー基準への適合が必須となりました。

その結果、確認審査にかかる作業量は、体感で3倍以上に増えています。
一方で、審査機関の体制は大きく変わらないまま、確認申請は「順番待ち」という状況が続いています。
国土交通省の調査でも、審査期間は改正前の5倍以上に延びていると報告されており、制度と運用の間に大きなギャップが生じています。

省エネ義務化と4号特例の縮小に加え、2024年からは建設業にも残業規制が本格適用され、設計・審査の現場は大きな転換期を迎えています。
2026年4月からは、BIMによる確認申請が本格化する予定です。
本来であれば、BIMによる確認申請が先に本格運用され、審査の合理化が十分に浸透した段階で、こうした法改正が行われる順番の方が望ましかったと考えています。

さて、今回の物件は小規模ながら、平面的なRCと木造の混構造という、構造的にも検討要素の多い計画です。

RC部分は内外ともにコンクリート打放しとし、省エネ義務化の観点では、決して有利とは言えない構成でした。

そこで本計画では、RCの塔を両側に配置し、その中間に木造の住空間を挿入する構成としています。
この構成により、
・断熱性能は木造部分で確保
・耐震性はRC部分で担保
・木造部分には耐力壁を設けない
というように、役割を明確に分けた計画としました。

法規、性能、空間性のバランスを取りながら検討を重ね、ようやくここまで辿り着きました。
長い確認申請を経て、いよいよ工事着工です。


大阪・箕面市で計画を進めている住宅について、構造家の高橋さんと打合せを行いました。

この住宅は、高低差のある敷地に建つ3層構成のスキップフロア住宅です。
空間のつながりが複雑なため、2次元の図面だけでは意思疎通が難しく、今回はVRモデルを使っての打合せとなりました。

(モデル内で考える高橋さん)

VR空間の中で壁に開口を設けたり、手摺りの高さを変えたりしながら、構造や意匠の整合を確認。
その後に控えていたクライアントとの打合せにも高橋さんに同席いただき、構造的な質疑にも的確に対応していただきました。

実施設計が進むにつれて、構造と空間の関係がより立体的に見えてきており、
複雑でありながらも、どんどん面白さが増していく建築です。
完成が今から楽しみです。

【NEWS】
2025/5/1 toolbox共同開発 「天井スリットファン」が累計販売台数200台を超えました!←NEW!
2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


前進と後退を繰り返しながら、ようやく形になってきたレストランの改修工事。
いよいよ飲食業許可の取得に向けての保健所検査となりました。


今回は、許可取得後すぐに控えているイベントがあったため、「再検査」は絶対に避けたい状況。
残された時間も限られており、一発合格が必須というプレッシャーの中での調整でした。

申請書の提出から検査当日まで、実はさまざまなことがあり、、
設計段階から組み込んでいた厨房の手洗いが、数ヶ月前からまさかのSOLD OUT。
仮のものを設置しようかと半ば諦めかけた頃、奇跡的に1週間前に再販されたり、
いざ検査という時になって、ガスの開栓を失念していることに気づいたり……。

次々と訪れる小さな峠を一つひとつ乗り越えながらも、「何があっても諦めない」という現場全体の熱意が通じたのか、検査員の方からは「最短で許可証を発行できるよう努力します」との言葉をいただき、そして——イベント前日、無事に許可証を取得することができました。

この短期間でここまでたどり着けたのは、ここ数年にわたって複数のプロジェクトを共にしてきた工務店さんとのチームワークあってのこと。
お盆休みを挟みながらも、約3ヶ月というタイトなスケジュールをやり切ってくださいました。

関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

【NEWS】
2025/5/1 toolbox共同開発 「天井スリットファン」が累計販売台数200台を超えました!←NEW!
2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


高槻市で進めている「水盤のあるコートハウス」は、建築コストの高騰を踏まえ、いくつかの工務店さんに概算見積もりをお願いし、大まかな調整をしたうえで、先に確認申請を提出しました。
通常は実施設計を終えてからの申請ですが、現在は審査に非常に時間がかかるため、先行して進めています。

その背景には、今年4月からの「4号特例の縮小」と「省エネ義務化」により、申請件数が急増していることがあります。
最近では、8月中旬に提出した住宅が2か月の順番待ちの末、ようやく10月に審査が開始されました。
建築確認の停滞が、住宅着工数や経済全体にまで影響しているともいわれています。
急減する住宅着工とGDPへの影響」(第一生命経済研究所)

度重なる法改正により、設計の現場では求められる作業が大幅に増えています。
その一方で、Horibe AssociatesではBIMによる情報の一元化や、AI・VRの活用によって効率化と精度の向上を図っています。
特にVRによる情報共有は、クライアントだけでなく、構造や設備の設計者とも感覚的にすり合わせができるようになり、打合せの質も大きく向上。
いまでは無くてはならないツールとなりました。

【NEWS】
2025/5/1 toolbox共同開発 「天井スリットファン」が累計販売台数200台を超えました!←NEW!
2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


確認申請/山科の家/京都市山科区

2025.09.07 / Horibe Associates

京都市は山科区で進めていましたプロジェクト。コスト調整が完了し請負契約を締結することができました。
建築コストの高騰という大きな波を真正面から受けることになりましたが、クライアントのご理解と工務店さんのご協力に助けられ、何よりも大切にしていた“建築の骨格”には一切手を加えることなく、当初の計画どおり進められることになりました。
「諦めなければ実現できる」——そんな思いをまた一つ実感しましたが、信頼関係があってこその結果です。


下階RC造、上階木造という立体的な混構造ではなく、今回は水平混構造。
これまでもRC×木造やRC×鉄骨など、いろいろな混構造を手がけてきましたが、今回はRCのしっかりした構造に木造を挟み込むことで、耐震性・耐風性を高める構成にしています。

これから確認申請や省エネ適判に着手し、解体工事完了後できるだけスムーズに着工できるよう準備していきます。

【NEWS】
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2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


このプロジェクトも、ここ最近の価格高騰の波にしっかり揉まれながら、ようやく金額がまとまり、着工を迎えることができました。
設計で一番大切にしていた部分は何とか守り抜き、ひと安心です。


見積りご協力いただいた工務店の皆さま、本当にありがとうございました。
今回はご一緒できなかった会社の方々も、またどこかで必ずご一緒できたらと思える方ばかりでした。

さて現場では、解体工事と並行して造作工事もすでにスタートしています。
工期は約3ヶ月。厨房機器や仕上げ材などは、着工と同時にすぐに発注が必要で、段取りがとても大切になってきます。

改修工事なので、解体して初めて見えてくることも多く、都度細かな方向修正が必要になる場面も。
現場としっかり連携しながら、判断はできるだけスピーディに、前向きに進めていきたいと思います。

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箕面市で計画中の住宅にて採用を検討している薪ストーブの見学のため、姫路まで足を運びました。
ストーブ見学の前にCAFEで打合せをということで、予約したのは中村好文さんが設計された「manma lampo」

お料理の美味しさはもちろんでしたが、サービスも素晴らしく心地よい時間を過ごすことができました。

打ち合わせ後はcafeオーナーが建物内を案内してくださり、設計時のエピソードもお聞かせいただけるなど建築見学も堪能できました。

中村好文さんといえば22年前、独立して最初の作品「十月桜の家」を第26回INAXデザインコンテストの際に強く推していただいたという経緯があり、その頃から特に意識していた建築家のお一人です。

↓当時の審査講評


そんな中村さんの細やかな設計を目に焼き付け、本来の目的薪ストーブの見学へ
お目当てはスキャンサームのラウンド。何よりプラチナカラーの実物が見れるということで姫路まで足を運びました。

デザインはドイツの建築家ヴルフ・シュナイダーによるもので、実物のスケール感を確認できたことに加え、ショールーム内すべての薪ストーブを点火した状態で迎えていただいたおかげで、その暖かさや燃焼の美しさもしっかり体感することができました。
建築的で洗練されたデザインは、今回のクライアントが描く空間イメージとも重なり、設計の方向性にも自信を持つことができました。

その日はこの後、大阪にて「関西建築家新人賞」の祝賀会もあり、建築づくしの一日となりました。

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2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


重要なマテリアルの発注を前に、念のためもう少し大きなサンプルを確認しておこうということで、いくつかのショールームを巡ってきました。

当初は床を黒にする予定でしたが、さまざまなサンプルを見ていく中で、より良い素材に出会い、その場で方針を変更することにしました。結果として、空間をさらに良い方向へと近づけることができたと感じています。

古い建築との融合を図る中で、新たに挿入する部材にも、まるで元々そこに存在していたかのような佇まいを持たせるための素材を探し求めてきました。

満足のいくマテリアルがすべて揃い、あとは現場でのインストールを待つのみです。
今回のプロジェクトでは特にコストの調整やマテリアルの選定は、図面を描く設計期間以上に重要なプロセスだと改めて実感しました。

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役所調査/箕面の家/大阪府箕面市

2025.08.23 / Horibe Associates

大阪・箕面市で計画中の住宅について、関係各課への役所調査を行いました。

今は多くの情報がネットで調べられる時代ですが、全てを調べきることはできません。
用途地域や道路幅員、上下水道の引き込み、雨水や下水の放流先、事前申請の手続きや今回は農地転用の相談まで。
机の上だけでは進められない、ひとつひとつの確認作業を積み重ねていくことで、ようやく見えてくるものがあります。


この日は、建築指導課、道路課、上下水道課、そして農業委員会事務局まで。
資料の束と、メモを片手に、半日かけて市役所内をまわりました。

事務所に戻ってからは、ヒアリング内容を整理し、チーム内でしっかりと共有します。
地味ですが、とても大切な工程のひとつです。
Written by Teramoto

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高槻市「水盤のあるコートハウス」計画、開発事前相談が完了しました。

今回の計画で特にハードルが高かったのは、敷地内に通っていた私設の水路の取り扱い。
実はこの水路、50年以上も前から使われていて、登記には載っていないものの、地域ではしっかり根付いた存在でした。

そのため、開発を進めるにはこの水路をどう移設・迂回させるか、そして地域の方々にきちんと理解いただけるかが大きな課題でした。

しかし、ありがたいことに地域の皆様がとても協力的で、新しい住まい手を歓迎する雰囲気があり、想像していたよりずっとスムーズに手続きを終えることができました。

開発申請の方も宅地としての利用許可を正式に得ることができ、当初ご提案させていただいていた計画案そのままに、次のステップへと進めることとなりました。
今後も、地域との調和を大切にしながら、丁寧にプロジェクトを進めていきたいと思います。

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Philosophy

Philosophy

建築はそれ自身の成り立ちとは無関係に
完成と同時にその周囲の人々や街並み、環境にまで大きく影響を与える存在です。
そして大切に使われているか否かその場所に馴染んでいるか否かに関わらず
何十年もその土地に存在し続けます。

デザインだけでなく、機能だけでもない、建築に関わる様々な物事にこだわり続け
何十年も人々に愛され、人々を守り、色褪せない建築
それが私たちの求める建築のあり方です。

Once created, architecture has significant influence on townscape,
surrounding people as well as the environment, regardless of its background.
It will remain on that ground for decades
whether it blends into the location or not, or if it’s treasured.

No just design or capabilities, but focus on various architectural essence.
Timeless longevity endeared for years, and guarding people’s lives…
this is the concept we pursue.

堀部圭一

堀部圭一

Keiichi Horibe

一級建築士
一級建築施工管理技士

堀部直子

堀部直子

Naoko Horibe

一級建築士
建築士会正会員
近畿大学非常勤講師
大和大学非常勤講師

Contact

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Horibe Associates co., ltd.

大 阪 569-1144 大阪府高槻市大畑町16-12 HAビル 2階
TEL. 072 691 8075
東 京 134-0015 東京都江戸川区西瑞江4-16-6 203
Mail info@horibeassociates.com

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