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大阪府吹田市で計画中の中庭のある3階建ての住宅
プレカット図面のチェックを行いました。

プレカットとは木造建築の構造木材をあらかじめ工場で加工し、現場で組み立てる方法のことを言います。
従来大工さんが手刻みで行っていた部材の加工や柱梁の継ぎ手加工を、現在では3Dデータを機械にインプットすると複雑な仕口の加工を自動で機械が行ってくれます。

また最近ではプレカットモデルの3DデータをBIMに取り込むことで意匠や設備との構造部材干渉のチェックを行えたりと、BIMによる建築生産プロセスの合理化や円滑化の恩恵を誰しもが受けれる土壌ができてきました。

今回は敷地も建物形状も3次元に入組み非常に難易度の高い計画ですので、3Dデータの共有によって得られる恩恵は多くあります。

プレカット図が承認されるといよいよ建方です。

【NEWS】
2024/10/1 CAFE N+が商店建築 2024.10月号 CAFE特集に掲載されました。←NEW!
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


大阪府吹田市で計画中の中庭のある3階建ての住宅
木構造部材の木配りを行いました。

木配りについては「CAFE N+」の記事にて
今回は3階の梁が化粧表しとなっていて、その材をどの場所にどの面を向けて使用するかを確認しに、神戸市は長田区まで車を走らせました。

木材の使い方として、木配りをするまでもなく決まっているルールがあります。
例えば元口と末口 元口が根っこ側で、末口が上。
建築で木材を使用する際は木が元々山で生えていたように使うのが原則です。

根っこ側の元口は導管も太く水分を吸いやすい部位ですので、柱で使う場合は元口を下。
勾配屋根の梁や垂木で使用する場合は、元口が勾配の下になるように使用します。

基本的なルールを守りつつ、どの部材をどこに使うかをその場で決定しなければならず、毎回空間に思いを馳せながら、木材知識をフル回転させて考えます。
プレカット図の承認が終われば、いよいよ建方です。



ベースのコンクリート打設が完了すると、立上りの型枠施工、アンカーボルトの設置を行います。
工務店さんの自主検査が完了すると、設計監理者によるアンカーボルト検査→立上りコンクリート受け入れ検査となります。

アンカーボルト検査でチェックする主な項目は立ち上り配筋のかぶり厚さ・ドーナツの配置状況、アンカーボルトの位置・定着長さ・固定方法等です。
鉄筋もアンカーボルトもコンクリート打設の際にコンクリートの側圧で動かないように緊結されいるか否かがチェックのポイントです。

立上りコンクリートの打設においても、生コンの受入検査が必要です。

打設量が少量だからといって省略できるものではありません。
アンカーボルはこの立上りコンクリートに定着しており、特にホールダウンアンカーボルトには柱の軸力が大きくかかるため発現強度の裏付けが重要です。

上部構造の建方を開始する際、つまりアンカーボルトに引抜き力が加わる際にはコンクリート強度が設計基準強度以上発現していることが証明されていなければいけません。
そのためには、圧縮強度試験を行うための供試体の採取も行っておかなければいけません。

受入検査は問題なく合格。たった1台、3m3のコンクリート打設でしたが重要な基礎工事です。

吹田松が丘の家記事一覧
生コン受け入れ検査についての記事一覧

【NEWS】
2024/5/9 14年間の改良を重ねてtoolboxさんとの共同開発「天井スリットファン」が発売されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。



配筋検査を終え、その翌日は生コン打設となります。
生コン打設の前には配合報告書によって事前に打設するコンクリートの配合を確認しておきます。
当日まず到着した生コン車より伝票を受取り、納入されたコンクリートの配合が間違いないか確認します。
これは現場監督さんの生コン打設時に行う一番大切な仕事です。設計監理者としては現場監督さんの後でダブルチェックを行います。
伝票で確認できることはもう一つ出荷時間。これは何が大切かというと外気温が25度を超える場合、練り混ぜ開始から90分以内に打設完了しなければいけません。
そのために出荷時間を確認し、何時何分までに打設完了しなければいけないかを把握しておきます。
この猛暑での生コン打設ですので、一秒でも早く打設を開始したいのですが、生コン車が到着してすぐ打設開始できるわけではありません。
受入検査が必要です。

受け入れ検査ではスランプ検査(コンクリートの硬さ確認)、空気量、塩化物量検査、そして圧縮強度検査に必要なテストピースの採取を行います。
それぞれの検査において細かい規定があり、例えばスランプ検査ではスランプコーンの中にスコップを使い生コンクリートをほぼ等しい量の3層に分けて詰めますが、その際層ごとにスランプ突き棒と呼ばれる金属の棒で突き固めます。

その棒で突く回数も25回と決められていますので、私は毎回横で何回突いているか数えています。
これは回数を確認するというよりも、検査員の知識や技量を測るために行っています。

今回スランプは15cm、空気量は4.5%。それぞれの基準値に納まったことを確認しようやく打設を開始できます。
この受入検査で前回の現場のように不合格となることも稀にあります。
その場合は返品し次の生コン車から再検査となります。
これから数十年以上地震や台風の外力に耐え続ける大切な基礎工事。
お施主様だけでなく検査する側も施工する方々も皆が納得できるモノ作りを行うためにとても大切な検査です。
生コン受け入れ検査についての記事一覧

【NEWS】
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吹田市で計画中の中庭のある3階建ての住宅
基礎の配筋検査を行いました。

鉄筋の種類、径、間隔、かぶり厚さの確認は当然ですが、コンクリート打設時の衝撃荷重に耐えれる結束状況になっているかや、基礎下端のかぶり厚さ確保のために重要なサイコロの間隔等も重点監理項目としています。
これらはどのようにチェックするかというと鉄筋を踏んで沈まないか確認したり、梁のスターラップ等は手で触ってグラグラしないかというように非常に原始的な方法での確認を行います。
そのため遠隔で写真チェックというわけにはいかず現地現物での検査が原則。
今回は一部捨てコンの厚みが確保されておらず、施工時の人の重みで鉄筋が沈下し、下端鉄筋のかぶりが確保されていない部分がありましたので、サイコロを増やしたり、段取り筋を追加したり等コンクリート打設時の衝撃荷重にも耐えうる状況へ手直ししていただき検査終了。
次はコンクリートの受け入れ検査です。

配筋検査についての過去記事一覧

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吹田市で計画中の中庭のある3階建ての住宅
確認済証を受領しました。



子育てエコホーム支援事業」の助成金を受領するために長期優良住宅の申請も行いました。
長期優良住宅の認定条件で「一の階の床面積(階段部分の面積は除く)が 40m2 以上であること。」という条件があります。

今回は40.55m2

とにかく長期優良住宅が計画の条件でしたので、基本設計段階からこの面積の下限も常に意識しながら
かつ、実施設計及び申請作業においては耐震等級3・断熱等級5・一次エネルギー消費量等級6と決してやさしくない基準と対峙してきました。
申請には少し時間がかかりましたが、最後審査機関との決裁日は審査機関の担当者の方と「やっと終わりましたね!」と互いにねぎらいの言葉を掛け合うなど、久しぶりに苦戦した申請となりました。

子育てエコホーム支援事業では
長期優良住宅の場合、補助金額は100万円/戸、ZEH住宅の場合、80万円/戸

住宅ローン控除では
長期優良住宅・低炭素住宅が4,500万円、ZEH水準省エネ住宅は3,500万円

いずれも長期優良住宅のほうがメリットが大きくなります。

構造設計は野見神社のcafeや世田谷区の集合住宅 MIMOSA PUDICAを担当していただいた高橋俊也構造建築研究所の高橋さん


現場は基礎工事に基礎工事に着手しました。

【NEWS】
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大阪府吹田市で計画中の「三角形の敷地の家」
地鎮祭を行いました。

今回はクライアントに事前に神社でお参りいただき、現場では施主設計施工の3者で行う簡易な地鎮の儀を執り行いました。
事前にお参りいただいたのは、移転や転居といえば「ほうちがいさん」と言われる堺市の方違神社

古来から方災除けの神様として知られ、方位の災いから身を守り「吉方」へ導かれると言い伝えられ、新築・転居等の厄除けで全国からたくさんの人々が参詣に来られる神社です。
地盤改良計画書、プレカット図、鉄骨階段製作図等 品質書類や施工図のチェックに早速追われています。
長期優良住宅の申請が完了すればいよいよ着工です。

【NEWS】
2024/4/10 メタバース総研にてBIM・VRの取組みを紹介していただきました。
2024/3/7 公式LINEアカウント開始しました。
2023/10/1 建築ジャーナル10月号に7作品掲載されました。←NEW!
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。

【公式SNS】
建築家の日常を綴るインスタグラムの新しいアカウントを開始しました。
@horibeassociates_daily←follow me!
@horibeassociates(Official Instagram)
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大阪府吹田市で計画中の「三角形の敷地の家」の長期優良住宅認定申請を提出しました。
2024年は「子育てエコホーム支援事業」の申請を長期優良住宅にて行なうことで、1住戸につき100万円の補助金を受領することができます。

この事業の対象となる方は「子育て世帯」または「若者夫婦世帯」です。
それぞれの条件は下記のようになっています。
子育て世帯とは申請時点において、2005年4月2日以降に出生した子を有する世帯。
若者夫婦世帯とは申請時点において夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降に生まれた世帯。

詳細は「子育てエコホーム支援事業ホームページ」でご確認ください。

長期優良住宅の基準は2022年10月に大きな改正がありました。
具体的には断熱等級4が断熱等級5となり、一次エネルギー消費量の制限が追加され、耐震等級も2以上が耐震等級3が必須となりました。
断熱等級においては今回の計画地大阪6地域でUA値0.87以下が0.6以下となり、かなりハードルが上がりました。

今回UA値は0.55W/(m2k)。一次エネルギー消費量も0.78と0.8以下。

かなり安全側で計算を行いましたので、もっとシビアに計算すれば0.5W/(m2k)以下も実現できたかもしれませんが、審査時間短縮のためゆとりを。

【NEWS】
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吹田市で計画中の「三角形の敷地の家」の敷地調査を行いました。
計画道路の整備で発生した三角形の敷地。ここに中庭付きの木造3階建ての住宅を計画します。
まずドローンで空撮を行い、iPadに画像を取り込み情報を書き込みます。


また各階レベルでドローンのパノラマ撮影を行い、各階の開口部からどのような景色を切り取れるのか、どの建物からどのように見られるのか等の検証を行います。

ドローン以前は長い棒の先端にカメラを付けてタイマー撮影する等の原始的な方法を用いてこのようなことを行っていましたが、ドローンが身近なものになってからは飛躍的に便利になりました。
これらのハウツーは昨年、学芸出版社より上梓いたしました、「建築設計のデジタル道具箱」にて使用するデジタルツールからドローンの飛行方法や申請方法までくまなく解説しています。

耐震等級3、断熱等級5、一次エネルギー6等級の長期優良住宅。計画スタートです。

【NEWS】
2023/10/1 建築ジャーナル10月号に7作品掲載されました。←NEW!
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。
2022/11/25 アメリカで開催された「The Architecture MasterPrize 2022」にて2作品でWINNER及びHonorable Mentionを受賞しました。
2022/7/31 フランスのデザイン賞「DNA Paris Design Awards 2022」を受賞しました。
2022/1/15 ドイツTaschen社出版の「Contemporary Japanese Architecture」に「White Rose English School」が掲載されました。

【公式SNS】
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Philosophy

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建築はそれ自身の成り立ちとは無関係に
完成と同時にその周囲の人々や街並み、環境にまで大きく影響を与える存在です。
そして大切に使われているか否かその場所に馴染んでいるか否かに関わらず
何十年もその土地に存在し続けます。

デザインだけでなく、機能だけでもない、建築に関わる様々な物事にこだわり続け
何十年も人々に愛され、人々を守り、色褪せない建築
それが私たちの求める建築のあり方です。

Once created, architecture has significant influence on townscape,
surrounding people as well as the environment, regardless of its background.
It will remain on that ground for decades
whether it blends into the location or not, or if it’s treasured.

No just design or capabilities, but focus on various architectural essence.
Timeless longevity endeared for years, and guarding people’s lives…
this is the concept we pursue.

堀部圭一

堀部圭一

Keiichi Horibe

一級建築士
一級建築施工管理技士

堀部直子

堀部直子

Naoko Horibe

一級建築士
建築士会正会員
近畿大学非常勤講師
大和大学非常勤講師

Contact

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Horibe Associates co., ltd.

大 阪 569-1144 大阪府高槻市大畑町16-12 HAビル 2階
TEL. 072 691 8075
東 京 134-0015 東京都江戸川区西瑞江4-16-6 203
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