ホワイトローズイングリッシュスクール

ホワイトローズイングリッシュスクール

ようこそホワイトローズイングリッシュスクールへ!
僕はジェレミー・ドゥリアー、これからこの学校で英語の先生をするんだ。
今日はこの学校のことをみんなにもっと知ってもらいたいから、
建物ができるまでのことをいっぱい伝えたいと思います。
まずはこのムービーを見てみてね。色んな想像が膨らむよ!
建築デザインのコンセプト

建築デザインのコンセプト

建築デザインのコンセプト

建築デザインのコンセプト

「敷地は大阪高槻市。400年前三層の天守を備えた高槻城を真北に望む位置。建物の特徴である半円の開口部は、天守閣跡地へ軸線を向け、今は公園として整備されているその場所の緑をファサードに取込みます。このデザインは、その場所の歴史や文化、土地の記憶を建築に写し込み、過去の偉人達が築き上げた歴史を背景とし学びを得ることを意図しています。将来、自分自身もその歴史の一部であることに誇りを抱き、この高槻の地からグローバル社会へ羽ばたいてほしいと願います。」

デザインの背景

堀部直子

堀部直子

1972年大阪府生まれ。1995年近畿大学理工学部建築学科卒業。設計事務所勤務を経て、2003年堀部直子建築設計事務所設立。2012年Horibe Associatesに社名を改称。2009年より摂南大学非常勤講師。2012年より近畿大学非常勤講師。2010年グッドデザイン賞、2012年JIA関西建築家新人賞ほか受賞多数。

今回の計画では英語を学ぶ子どもたちの「楽しさ」や「面白さ」を看板や文字で説明するのではなく、建物自体で表現できればと考えました。完全な円ではなく半円をデザインに取り入れることで英語を学び将来へ、世界へ繋がっていく可能性を表現し、大きく跳ね出したデザインは子どもたちの溢れんばかりのエネルギーや躍動感を表しています。建物の特徴でもある大きな半円の窓からは子どもたちが楽しそうに動きまわる様子を外からも垣間見ることができます。また子どもたちだけでなく送り迎えをされる保護者にも使いやすい施設となるよう、ゆったりとした駐車スペースを設け、敷地内を通り抜けも出来るようにしています。建物1階と2階にはそれぞれ充分な広さの待合いスペースを確保し、2階の待合からは教室で学んでいる子どもたちの様子を見ることもできるようにしました。1階の待合いスペースには赤ちゃんコーナーも設けていますので小さいお子様を連れての送り迎えも安心です。
この建物が英会話学校という意味合いだけでなく、地域のコミュニティーの場として、地域のシンボルとして活用していただければと考えています。

「築城の名手」として知られた高山右近が壮大な規模に仕上げた高槻城。当時舟入と呼ばれる船着場で、城外と城を結ぶ物資搬入の要所にホワイトローズイングリッシュスクールの敷地はあります。外をグローバル、内をローカルと定義すると、未来への可能性を持った子どもたちが、そのように象徴的な場所で英語を学ぶことに歴史的な必然性を感じます。そのような背景を建築に融合させることが今回のテーマであり、コンセプトが先行して無理のある計画にならないよう配慮しデザインしました。

建築のファサードから、城跡公園を取り込む。

株式会社 堀部建築事務所
http://horibeassociates.com
施工のコト

施工のコト

施工のコト

施工のコト

十分なコミュニケーションを

設計図面を拝見させていただいたき、多くの子どもたちの喜ぶ仕掛けが考えられているのと同時に、安全に対しても施設利用者のみならず、周辺環境に対してまでの目線で細かな配慮が感じられました。送迎の車両が周辺住民の方々へ迷惑を掛けないようにという配慮と、効率良く運行するためにドライブスルーにし、かつそれがデザインとも無理なく融合され、機能性と意匠性が両立されている点に、設計という職能に対して認識を新たにさせられます。細やかに設計されたその意図を堀部先生と詳細まで共有し、また施主様であるジェレミー先生にも丁寧に内容をご理解頂きながら、その上で作業にあたる協力会社やそのスタッフへも設計意図の理解を十分に伝えること。このような全体を通してのコミュニケーションが最終的な仕上がりを大きく左右することと私どもは考えています。安全を第一に考え、当社の社是である「無駄なく 親切に 最良の工事」をモットーに、施設利用者様が安心してお使いいただけるよう施工に勤めてまいります。

株式会社小阪工務店
http://www.kosakaweb.jp/
明かりのコト

明かりのコト

明かりのコト

明かりのコト

「人にも環境にもやさしい明かり」

ホワイトローズイングリッシュスクールでは「やさしい明かり」がキーワードとなっています。やさしい明かりとは、第一に当施設を使用する人々にとって、快適で過ごしやすい光環境であるということです。例えば2~3階の各教室であれば、子どもたちにとって快適な学習環境を創出するために、十分な明るさ(机上面で500~750Lx程度)を確保し、グレア(眩しさ)対策を施した器具の選定を行うことで、拡散されたやわらかい光が室内を均質に照らしています。このようにそれぞれの空間用途とそこで過ごす人々の快適性を意識し照明計画を進めました。また近年のエコや省エネに対する社会意識の向上の中で、照明業界では高効率、省電力、長寿命であるLEDに大変注目が集まっています。当施設でも積極的に最新のLEDを採用することで、人だけでなく環境にもやさしい明かりを実現しました。

大光電機株式会社
http://www.lighting-daiko.co.jp/
サインデザインのコト

サインデザインのコト

サインデザインのコト

サインデザインのコト

「楽しみながら学べる英会話教室」

子ども英会話教室に求められる、子供らしさ・元気さ・楽しさ・わくわくドキドキ感を、建物のコンセプトから導き出された、「木」をテーマに表現し、グラフィックを計画しました。植物が持つ成長のイメージを子ども一人ひとりに重ね合わせ、英語を文化と共に学びながらすくすくと育って行く様子を想い描きながら、そのことが子どもたちだけでなく親御さんや周りの方々にも伝わればと思います。また敷地内に入るとサイン類は英語のみで表現され、あたかも異文化を体験できる場として感じて頂けるように計画しています。小さな頃から「英語」を通じ異文化に接する環境を与えてあげることで、その状況を楽しみながら自然と国際的な感覚を身につけることができる。このデザインがそのような環境づくりに少しでもアプローチできていればと思います。

オットーデザインラボ株式会社
http://8otto.com
英会話学校への想い

英会話学校への想い

英会話学校への想い

「英語を身近に感じ親しみを持ってもらいたい。

現在さまざまなシーンで多文化コミュニケーション能力が重要視されています。英語を話すことができればぐっと世界が近くなり、これまでにない多くの人たちとコミュニケーションが取れるようになります。
特に幼い頃はすごいスピードでさまざまなコトを吸収するので、この時期にこそ言葉を学ぶことが重要だと感じています。子どもたちはさまざまな状況や環境から学びを得るので、ゲーム・カード・歌など色々な教材を取り入れながら多様なアングルで英語を教える様にしています。

今までの英会話学校というのは小さな窓が一つか二つの閉鎖的な環境が多いですが、子どもたちが楽しく安心して学べる場として、オープンで安全な環境を作りたいと思っていました。保護者の方々にもいつでも授業風景などが見られるように待合室と教室の間には大きな窓を取り付けて頂きました。堀部さんには色々こちらの想いを汲み取り設計をして頂けたので、私自身、理想的な英会話学校ができてとてもウレシイです。これからこの場所をどう使い、どう育てていくかが私の課題です。

近い将来インターネットを使い、違う国の子どもたちと英語で話す授業などもしたいですね。また、子どもたちがより英語に親しめるよう日帰旅行やキャンプなども企画したり、クリスマスシーズンには、ホワイトローズイングリッシュスクールのシンボルでもある、大きな木を囲んでパーティーなどもできればと考えています。子どもたちが安心して楽しみながら学べる環境で、英語を教えていける場所になればと思います。

Jeremy Dreher
白ばら幼稚園 http://shirobara-k.ed.jp/

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