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ベースのコンクリート打設が完了すると、立上りの型枠施工、アンカーボルトの設置を行います。
工務店さんの自主検査が完了すると、設計監理者によるアンカーボルト検査→立上りコンクリート受け入れ検査となります。

アンカーボルト検査でチェックする主な項目は立ち上り配筋のかぶり厚さ・ドーナツの配置状況、アンカーボルトの位置・定着長さ・固定方法等です。
鉄筋もアンカーボルトもコンクリート打設の際にコンクリートの側圧で動かないように緊結されいるか否かがチェックのポイントです。

立上りコンクリートの打設においても、生コンの受入検査が必要です。

打設量が少量だからといって省略できるものではありません。
アンカーボルはこの立上りコンクリートに定着しており、特にホールダウンアンカーボルトには柱の軸力が大きくかかるため発現強度の裏付けが重要です。

上部構造の建方を開始する際、つまりアンカーボルトに引抜き力が加わる際にはコンクリート強度が設計基準強度以上発現していることが証明されていなければいけません。
そのためには、圧縮強度試験を行うための供試体の採取も行っておかなければいけません。

受入検査は問題なく合格。たった1台、3m3のコンクリート打設でしたが重要な基礎工事です。

吹田松が丘の家記事一覧
生コン受け入れ検査についての記事一覧

【NEWS】
2024/5/9 14年間の改良を重ねてtoolboxさんとの共同開発「天井スリットファン」が発売されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。



配筋検査を終え、その翌日は生コン打設となります。
生コン打設の前には配合報告書によって事前に打設するコンクリートの配合を確認しておきます。
当日まず到着した生コン車より伝票を受取り、納入されたコンクリートの配合が間違いないか確認します。
これは現場監督さんの生コン打設時に行う一番大切な仕事です。設計監理者としては現場監督さんの後でダブルチェックを行います。
伝票で確認できることはもう一つ出荷時間。これは何が大切かというと外気温が25度を超える場合、練り混ぜ開始から90分以内に打設完了しなければいけません。
そのために出荷時間を確認し、何時何分までに打設完了しなければいけないかを把握しておきます。
この猛暑での生コン打設ですので、一秒でも早く打設を開始したいのですが、生コン車が到着してすぐ打設開始できるわけではありません。
受入検査が必要です。

受け入れ検査ではスランプ検査(コンクリートの硬さ確認)、空気量、塩化物量検査、そして圧縮強度検査に必要なテストピースの採取を行います。
それぞれの検査において細かい規定があり、例えばスランプ検査ではスランプコーンの中にスコップを使い生コンクリートをほぼ等しい量の3層に分けて詰めますが、その際層ごとにスランプ突き棒と呼ばれる金属の棒で突き固めます。

その棒で突く回数も25回と決められていますので、私は毎回横で何回突いているか数えています。
これは回数を確認するというよりも、検査員の知識や技量を測るために行っています。

今回スランプは15cm、空気量は4.5%。それぞれの基準値に納まったことを確認しようやく打設を開始できます。
この受入検査で前回の現場のように不合格となることも稀にあります。
その場合は返品し次の生コン車から再検査となります。
これから数十年以上地震や台風の外力に耐え続ける大切な基礎工事。
お施主様だけでなく検査する側も施工する方々も皆が納得できるモノ作りを行うためにとても大切な検査です。
生コン受け入れ検査についての記事一覧

【NEWS】
2024/5/9 14年間の改良を重ねてtoolboxさんとの共同開発「天井スリットファン」が発売されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。



宝塚市で計画中のガレージハウスの基礎コンクリート打設に立会いました。
今回のコンクリートの配合は27-15-20N
呼び強度が27Nでスランプが15
受入検査ではスランプ試験、空気量試験、塩化物量試験の3種類の検査を行います。
スランプは生コンクリートの柔らかさ、流動性を示す値で詳しくはWikipediaで。
一般的にコンクリート中の水を多くすることにより生コンクリートは柔らかくなり、スランプが大きくなります。水を過剰に加えるとコンクリートの強度低下につながりますが、水が少なく硬すぎると鉄筋の中に入りこまず、ジャンカが発生する等して、これもまた強度低下に繋がります。
JASS5の規定ではコンクリート1m3当りの水の量(単位水量)は185kg/m3以下と規定されており、その水の量の範囲内で指定されたスランプ値のコンクリートを工場で生産し現場にてその受入検査を行います。

空気量は4.5%±1.5%と定められており、空気量が多すぎると強度が低下し(空気量が1%増えると強度が約5%低下)、少なすぎるとコンクリートの凍害に対する抵抗性が劣ることに繋がります。
これは低温下でコンクリート中の水分が凍結した際に体積が増加しますが、コンクリート内部の微細な気泡がその膨張圧力を吸収することで、膨張圧による破壊を免れることができる。という仕組みです。

今回の基礎コンクリート生コン車1台目の受け入れ検査ではスランプ値が約10cmとスランプ15の許容範囲±2.5㎝の範囲に納まりませんでした。
その場合どう対処するかというと返品となります。水を加えて柔らかくするというようなことはご法度です。
不合格となったコンクリートは廃棄し、2台目で再試験。次は無事合格し打設開始となりました。
次は立上りコンクリートの打設です。
【NEWS】
2023/10/1 建築ジャーナル10月号に7作品掲載されました。←NEW!
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。
2022/11/25 アメリカで開催された「The Architecture MasterPrize 2022」にて2作品でWINNER及びHonorable Mentionを受賞しました。
2022/7/31 フランスのデザイン賞「DNA Paris Design Awards 2022」を受賞しました。
2022/1/15 ドイツTaschen社出版の「Contemporary Japanese Architecture」に「White Rose English School」が掲載されました。

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受入れ検査
1階のコンクリート打設を行いました。
事前にコンクリート配合報告書で配合を決定し、打設当日までに打設計画書により施工者との意思の疎通を図ります。
打設当日は計画通りの配合の生コンが納入されているかをまず納品書により確認し、現場で受入れ検査を行います。
受入れ検査が合格となり打設を開始できます。


受入れ検査
コンクリート打設時には打設前に受入れの検査を行います。
圧縮強度試験は3回行いその平均値を取るためテストピースも3本採取します。
今回は1週、4週、型枠脱型用の3回分合計9本のテストピースを採取していただきました。
受け入れ検査とテストピースの採取は生コン車の予定台数より均等に採取する縦割り方式で行っていただきました。


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Philosophy

Philosophy

建築はそれ自身の成り立ちとは無関係に
完成と同時にその周囲の人々や街並み、環境にまで大きく影響を与える存在です。
そして大切に使われているか否かその場所に馴染んでいるか否かに関わらず
何十年もその土地に存在し続けます。

デザインだけでなく、機能だけでもない、建築に関わる様々な物事にこだわり続け
何十年も人々に愛され、人々を守り、色褪せない建築
それが私たちの求める建築のあり方です。

Once created, architecture has significant influence on townscape,
surrounding people as well as the environment, regardless of its background.
It will remain on that ground for decades
whether it blends into the location or not, or if it’s treasured.

No just design or capabilities, but focus on various architectural essence.
Timeless longevity endeared for years, and guarding people’s lives…
this is the concept we pursue.

堀部圭一

堀部圭一

Keiichi Horibe

一級建築士
一級建築施工管理技士

堀部直子

堀部直子

Naoko Horibe

一級建築士
建築士会正会員
近畿大学非常勤講師
大和大学非常勤講師

Contact

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