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TECTURE AWARD 2025 授賞式

スポンサー賞受賞 private villa ten -kumano-

horibeassociates

TECTURE AWARDの授賞式に参加してきました。

当初ノミネートされていたのは「cafe N+」。アメリカの最大手建築事務所SOMの日本代表であり、tectureアワードアンバサダーを務める鈴木健一郎氏からご推薦いただいた作品です。アンバサダー推薦から一般投票へと駒を進めたものの、惜しくも得票には届かず——。

ただ、もう一作品応募していた一棟貸し別荘「private villa ten -kumano-」にて、miratapさんのスポンサー賞を受賞することができ、壇上に立たせていただきました。

実はmiratapさんとは、ちょうど1か月前のミラタップデザインアワード2025で動画賞を受賞し、授賞式に参加したばかり。引き寄せなのか、不思議なご縁に驚かされました。今回のスポンサー賞は、miratap商品を採用した約180作品の中から全社員による投票で選出されたとのこと。それだけに、喜びもひとしおでした。
— ✦ —

授賞式が終わり、懇親会へ。スポンサーアワード受賞者テーブルにて、受賞者の方々やmiratapのご担当者の方と歓談。次に向かったのは、cafe N+を推薦してくださった鈴木健一郎氏のもと。お礼の言葉をと駆け寄った瞬間、ふと目に留まったのが鈴木さんのアイウェアでした。

「メガネ、アンバレンタインですよね!」

お礼よりも先にメガネの話になってしまいましたが、それが思わぬ共通点となり、一気に打ち解けた空気になりました。付けられていたのはおそらくAnne et Valentin(アンバレンタイン)の名作FORMAシリーズ。実は我が家は家族3人ともアイウェアはアンバレンタインで揃えていて、それだけで距離がぐっと縮まりました。

そこからの会話は、話題が次々と広がり、昨年8月のNYC訪問の際に目にしたマンハッタン・ウェスト(SOM設計)の話、長い海外生活を経て「日本的」なものをいかにコンテンポラリーに昇華するかというテーマ、そしてcafe N+の周辺環境のコンテクストをつなぐデザイン手法についても触れていただき。さらには、設計意図をより表出させるためのカメラマンのアングル構成や撮影手法の話にまで展開し、建築への感度の高さに終始感嘆させられました。

何より印象的だったのは、ブルジュ・ハリファやワン・ワールド・トレード・センターといった世界的プロジェクトを手がけるSOMの日本代表という、その圧倒的な肩書の大きさとは裏腹に、とても親しみやすく気さくで話しやすい方であったこと。むしろそのギャップに、深みと余裕を感じました。

その後は谷尻さん、手塚さん、シーラカンスの赤松さんらともお話しする機会をいただいたほか、tecture山根社長とも歓談させていただき、またたまにお仕事でもコラボレーションさせていただく創造系不動産の高橋さんともご挨拶。活躍されている業界の方々と語らいながら、横のつながりを広げることのできた貴重な時間となりました。

日帰りで無理やり予定を詰め込んだ強行軍での参加でしたが、来てよかったと心から思える授賞式でした。次回はクライアントとともにこのような場に立てるよう、日々切磋琢磨していきたいと思います。

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[EN] Award — TECTURE AWARD 2025 Sponsor Prize, private villa ten -kumano-
Horibe Associates received the Miratap Sponsor Prize at TECTURE AWARD 2025 in Tokyo for private villa ten -kumano-. Cafe N+ was also nominated, following a recommendation from Kenichiro Suzuki, Japan representative of SOM (designers of Burj Khalifa and One World Trade Center). Post-ceremony exchanges with architects including Tanijiiri, Tezuka, and Akamatsu (Coelacanth) reflect the practice’s active engagement with Japan’s architectural community.

【NEWS】
2026/2/24 一棟貸しヴィラ「private villa ten-KUMANO-」がASIA DESIGN PRIZE 2026にてGRAND PRIZEを受賞しました!
2026/1/10 toolbox共同開発 「天井スリットファン」が累計販売台数300台を超えました!←NEW!
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


第10回 Miratap Design Award 2025

動画賞

horibe associates

記念すべき第10回ミラタップデザインアワード2025の表彰式に、堀部直子・堀部圭一の2名で参加してまいりました。数多くの素晴らしい応募作品の中から、このたび動画賞を受賞いたしました。

受賞作品について

受賞した動画は、クライアントとの初回ヒアリングを大切な起点としてつくられたものです。
はじめてお会いする際には、ご要望のほか好きな音楽や映画についてお聞きしています。
今回の動画はその場でうかがった「好きな音楽」が、そのままBGMになっています。


受賞動画作品は↓こちら
Garage House in Takarazuka/https://youtu.be/9F5I06W7wt0

CGの中には、クライアントがすでに大切にされている持ち物や、「家が建ったら購入したい」とおっしゃっていたアンティークな家具など、まだ見ぬ暮らしへの期待を少しでも膨らませてもらえるよう、さまざまな要素を盛り込みました。プレゼン用の動画として制作したものでしたが、形のないものをクライアントにできる限り誠実に伝えたいという想いが、作品の根底にあります。

「最もクライアントに対する愛を感じた、素晴らしい動画でした。」

— 山下審査委員長 講評より

山下審査委員長からこのようなお言葉をいただいたとき、本当に感動しました。動画の中に込めた意図や背景について、こちらから何も説明していない状態で、その本質的な部分を審査の中でしっかりと受け取っていただけたことへの驚きと、審査員の皆様の深い審美眼への感激が重なり、この受賞が持つ意味をあらためて深く実感いたしました。

プレゼン動画に込める思い

過去の受賞作品を拝見すると、竣工した空間を映画のような質感と技術で撮影されたものが多く、私たちはこれまで「完成した建築の美しさを伝える動画」が評価されるアワードなのだろうと思い込んでいました。

しかし「未来をタップする」という思いを名に込めた「ミラタップ」のデザインアワードで、クライアントの未来のために制作した私たちの動画が選ばれたことは、私たちが想像していた賞とは異なる、より本質的で未来を見据えた評価をいただけたのだと、今あらためて感じています。

こういったプレゼン動画制作のこだわりや、その背景にある考え方については、著書「建築設計のデジタル道具箱」にも詳しく紹介しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。


建築設計のデジタル道具箱

プレゼン動画制作のコツや本質、クライアントとのコミュニケーションを深めるためのデジタル活用術を惜しみなく紹介しています。

— ✦ —

審査員の皆様、ミラタップの皆様、そしてこのプロジェクトに関わってくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。この受賞を励みに、これからもクライアントひとりひとりと真摯に向き合い、より良い建築の実現に取り組んでまいります。

堀部 直子 / 堀部 圭一
horibe associates


【NEWS】
2025/5/1 toolbox共同開発 「天井スリットファン」が累計販売台数200台を超えました!←NEW!
2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


g Forum オンライン講演会

いよいよ始まるBIM確認申請

horibe associates

福井コンピューター主催の「g Forum オンライン講演会」にて、「いよいよ始まるBIM確認申請」をテーマにお話しさせていただきました。

事前の視聴予約は600名を超え、昨年の省エネ義務化・4号特例縮小に続く制度変更への関心の高さを、改めて実感しました。

操作ではなく、本質の話を

フォーラムでお話しさせていただいたのは、BIMの操作方法といった技術的な解説ではなく、これからの設計・申請業務においてBIMをどう捉え、どう活かしていくか——というお話し。

これは設計者だけの話ではなく、設計の初期段階から空間のイメージを立体的に共有できることで、建物を計画されるお客様にとっても、決して遠い話ではありません。「どんな建物にしたいか」を言葉にするのは難しい。BIMはその対話を、少し手助けしてくれるツールでもあります。
— ✦ —

[EN] Lecture Note — BIM and the Coming Shift in Building Permit Submissions
Keiichi Horibe delivered an online lecture at Fukui Computer’s g Forum on the theme of BIM-integrated building permit applications — a regulatory shift now beginning in Japan. Over 600 participants registered in advance. The talk focused not on software operation but on how BIM changes the logic of design decision-making and client communication, and what that means for practices of all sizes.


【関連記事】
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いよいよ始まるBIM確認申請
VRモデルで構造を議論する
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2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。


熊本城マラソン2026参加しました。

2026.03.01 / Horibe Associates

2026年3月

熊本城マラソン2026

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毎年恒例になってきたマラソン旅行、今年は熊本城マラソンでした。構造設計でお世話になっている佐久間さん、キッチンメーカーの営業マン、経営の勉強を一緒にしている経営者仲間との年1回の遠征です。前回は松江城マラソンでした。

前日 ― クライアント訪問

レース前日、10年前に設計させていただいた熊本のクライアントのご主人とランチをご一緒しました。その後ご自宅へ伺い、ご家族ともお話しさせていただきました。

この物件は、工事着手の翌日に熊本地震が発生し、1ヶ月以上工事がストップするという経験をしています。完成までいろいろありました。久しぶりにご自宅でご家族の顔を見て、設計の仕事をしていてよかったと改めて感じました。

前日夜 ― 仲間と「けんぞう」へ

クライアント訪問を終えて仲間と合流し、熊本に来たら必ず寄る「けんぞう」へ。馬刺しをつまみながら、レース前なのでノンアルコールビールで乾杯。その後ホテルでサウナ4セット、禁酒、しっかり睡眠。翌朝のコンディションは万全でした。

レース結果

目標タイム
3:25:00
結果
3:30:07
サブ3:30まで
あと7秒

目標の3時間25分には届かず、サブ3時間30分もあと7秒届きませんでした。練習不足は自覚していましたが、それがそのまま結果に出た形です。悔しいですが、これが今の自分の限界だと思っています。

たった3時間30分で得られる感動。

— 精神力と持久力はしっかり鍛えられました

マラソンに少しでも興味のある方、ぜひ声をかけてください。一緒に走りましょう。

— ✦ —

来年どこを走るかはまだ未定ですが、今からもう楽しみにしています。


[EN] Personal Note — Kumamoto Castle Marathon 2026
Keiichi Horibe ran the Kumamoto Castle Marathon with structural engineer Sakuma (bananalab) and two others — an annual tradition of combining work travel with distance running. The day before the race included a visit to a client whose home Horibe Associates designed ten years ago, which happened to be under construction when the 2016 Kumamoto earthquake struck. Final time: 3:30:07. Target was sub-3:25.


堀部圭一(一級建築士・一級建築施工管理技士 / Horibe Associates 共同代表 / 著書:建築設計のデジタル道具箱
horibe associates


【NEWS】
2025/5/1 toolbox共同開発 「天井スリットファン」が累計販売台数200台を超えました!←NEW!
2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。
2023/8/12 初の著書「建築設計のデジタル道具箱」が学芸出版社より出版されました。



高槻市・野見神社境内に設計した「CAFE N+」が奨励賞を受賞。
事業主であるクライアント様、施工を担ってくださった工務店様とともに、授賞式に出席しました。
本賞は事業主が顕彰の主体です。


建築家の思想だけでなく、それを実行しようとするクライアントの意思。そして、それを具体のかたちへと実現する施工者の技術。
景観は、その三者の想いによってかたちづくられるのだとあらためて感じました。

受賞8作品のうち、他の7作品はいずれも都市に強い存在感をもつ比較的大規模な建築でした。
その中で、わずか18㎡の小さな建築が選ばれたのは、規模の大小ではなく、景観との関係のあり方が評価されたのだと思います。
小さくとも、まちなみの質を高める建築でありたいと願っています。

隣地境界に向けてファサードを開く計画は、決して容易ではありませんでした。既成概念にとらわれず、「こうした方が景観は良くなります」と訴え、行政との協議を重ねながらかたちにしていきました。今回、景観向上への寄与として評価をいただけたことは、その判断が誤っていなかったことの一つの証だと受け止めています。

同じ奨励賞には安満遺跡公園パークセンターも選出されました。昨年の高槻城公園芸術文化劇場をはじめ、この2年で高槻市の作品が5件表彰されています。地域全体で景観への意識が着実に高まっていることを、心強く感じます。
2019年に始まった「高槻市景観賞」が継続されていないことは惜しまれますが、こうした評価が重ねられていること自体が、まちの成熟を示しているのだと思います。
本計画に関わってくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
これからも、場所にふさわしい佇まいを探りながら、まちの質を押し上げる建築を積み重ねていきたいと思います。

写真:三木夕渚

大阪都市景観建築賞(愛称大阪まちなみ賞)
第44回大阪まちなみ賞作品集(PDF)
野見神社のCAFE「Cafe N+」

意匠設計:HoribeAssociates architect’s office
構造設計:高橋俊也構造建築研究所
施  工:小阪工務店

[EN] Award — Osaka Machinami Prize 2026, Cafe N+ (Takatsuki City)
Cafe N+, an 18m² café within the precincts of Nomi Shrine in Takatsuki City, received an encouragement award at the 44th Osaka Urban Landscape Architecture Prize. Among eight winning projects, it was the smallest by far — selected for its contribution to streetscape quality rather than scale. The design opens its facade toward the adjacent boundary, a decision reached through repeated negotiation with local authorities who challenged the unconventional approach. Architecture: Horibe Associates. Structure: Takahashi Toshiya. Construction: Kosaka Komuten.


シンガポール出張-3

2025.08.11 / Horibe Associates

シンガポール出張3日目 最終日
シンガポールで最も高い位置にかかる歩道橋、地上36メートルの「ヘンダーソン・ウェーブ・ブリッジ」へ。
▶︎Googleマップ
波のような有機的なフォルムの橋は、ただ渡るだけでなく、ところどころに設けられたベンチでひと息つける遊び心ある設計。
高台からの景色も見事で、歩くたびにワクワクさせられる空中の遊歩道でした。


ヘンダーソン・ウェイブズからみたリフレクションズ

その後は、シンガポールを代表するガーデンズ・バイ・ザ・ベイへ。
「クラウド・フォレスト」と「フラワー・ドーム」、そのスケールと演出力には圧倒されます。
▶︎Googleマップ


35mの滝

フラワー・ドーム

建築・ランドスケープ・テクノロジーが融合した都市型の温室空間は、未来のボタニカル・ミュージアムのよう。

最後のランチは、ローカルの味をもう一度。シンガポールのソウルフード「ラクサ」。
中でも名店と名高い「328カトンラクサ」へ。
▶︎Googleマップ

魚介とココナッツの深いコクが印象的なスープは、チキンライスと肩を並べる“旅の記憶に残る味”。


旅の締めくくりは、チャンギ空港の「Jewel(ジュエル)」へ。
2019年にオープンし、設計はあのマリーナベイ・サンズを手がけたモシェ・サフディ。

中央にそびえる巨大な室内滝「レイン・ボルテックス」は、屋根で集めた雨水を利用した、自然循環と建築が美しく調和する空間装置。
見た目のインパクトだけでなく、空調や採光にも寄与する、機能性と美しさを兼ね備えたチャンギ空港の象徴的な存在です。
霧がやさしく広がるその空間は、まさにシンガポールらしく、この3日間の余韻にひたるには、あまりにもぴったりな場所でした。

JEWEL(ジュエル)の中をスルーするスカイトレイン

階下のアクリルドーム?も圧巻

2024年、世界空港ランキング1位に輝いたチャンギ国際空港。
クライアントと過ごした、濃密な3日間のシンガポール出張は、ここで幕を閉じました。

【NEWS】
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2025/4/7 CAFE N+が商店建築「good design cafe vol.5」に掲載されました。


シンガポール出張-2

2025.08.07 / Horibe Associates

Horibe Associatesの堀部圭一です。
シンガポール出張2日目。(シンガポール出張記-1
翌朝はホテルでシンガポール料理の朝食をゆっくり堪能。
そのままクライアントと車に乗り込み、建築探訪へ出発しました。

乗車してすぐ、昨日の夜に奥様と話し合ったというアイデアについて話がはじまります。
「上の畑にしようとしていた土地も計画に取り入れて、畑を南に配置したらどうかと話してたんですが。プライバシー的にも、日当たり的にも良くなると思うんです。」(基本設計をほぼ白紙に戻す思い切ったアイディア…)

内心では驚きつつも、その提案が土地利用の本質をついていることは明らかで、理屈だけでなく直感的にも面白い。
「なかなか、いいアイデアかもしれません」と少し噛みながら返したのを覚えています。

さて最初に訪れたのは、2018年の米朝首脳会談の舞台となったカペラホテル。
1880年代に建てられたコロニアル様式の歴史的建築と、ノーマン・フォスターによる美しい曲線の客室棟が共存する空間。


続いて、リフレクションズ・アット・ケッペルベイへ。
設計はダニエル・リベスキンド。6棟の高層タワーと11棟の低層ヴィラからなる大規模コンドミニアム。しばらく敷地内も歩いて散策。

キンキンに冷えたココナッツウォーターが美味しい暑さ。

昼食は、緑に囲まれたデンプシー・ヒルのベトナム料理店「Red Sparrow」へ。
▶︎Googleマップ

好物のチャーゾー

フォーボー

その後は、ローカルスイーツ「チェンドル」を求めてFortune Centreの二階にある「Yat Ka Yan Dessert 一家人」へ。
▶︎Googleマップ
地元民の行列に並んで入店。甘すぎずコクがあって、行列の理由に納得の一品でした。


午後は「南洋工科大学(NTU)」へ。
伊東豊雄さん設計によるアジア最大級の木造建築「Gaia」


そして、トーマス・ヘザーウィックが手がけたラーニングハブ「The Hive」へ。
12のタワーがアトリウムを囲むように配され、曲線が重なり合う有機的な造形が印象的でした。


締めくくりは、LeVeL33での夕食。
▶︎Googleマップ
世界で最も高所にあるクラフトビール醸造所としてギネス記録にも認定されたレストランです。




眼下にはマリーナベイの夜景。料理もサービスも抜群で、忘れられない締めくくりとなりました。

シンガポール出張記-1
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シンガポール出張-1

2025.08.03 / Horibe Associates

——クライアントとの距離がぐっと縮まった3日間
Horibe Associatesの堀部圭一です。
今年の3月、シンガポール在住のクライアントと、日本で建設予定の住宅について直接打合せをするため、現地を訪れました。
これからかたちにしていく住まいには、クライアントが長年過ごされたシンガポールの空気感や思い出をどこかにインストールしたい、というご希望があり、そのイメージをすり合わせることが主な目的です。
これまではオンラインでの打合せが中心でしたが、やはり直接お会いして、表情を交えながら会話を重ねる時間は何にも代えがたいものだと感じました。
13年ぶり、3度目のシンガポール。
チャンギ空港に到着後、まず向かったのは「My Awesome Cafe」

▶︎ Googleマップ
中華街の近くにある、元病院だった建物をリノベーションしたレストラン。店内はぎゅうぎゅうの大賑わい。
オリエンタルで少しノスタルジックな雰囲気のなか、自然と緊張がほぐれ、クライアントとの距離も一気に縮まります。

翌朝は、クライアントとの待ち合わせ前に軽くランニングを。
マリーナベイ・サンズやマーライオンを横目に1時間ほどのランニングで、土地勘を掴みます。

野良ニワトリ

マーライオンとマリーナ・ベイ・サンズ

PARKROYAL COLLECTION Pickering

Oasia Hotel Downtown
「City in a Garden」という国家戦略を象徴するようなボタニカルな建築物

朝ランのあと朝食を摂りクライアントとともにシンガポール建築巡りへ
● ザ・フラトン・ホテル・シンガポール
1928年築の新古典主義建築。もとは中央郵便局だった建物が、今では歴史的価値あるヘリテージホテルとして活用されています。


● カベナ橋(Cavenagh Bridge)
1869年に架けられた、原型を留めているシンガポール最古の橋。

●UOBプラザ(UOB Plaza) 丹下健三

● 旧ヒル・ストリート警察署
18世紀末のフランス新古典主義に影響を受けた建物で、今はカラフルに彩られた外観が印象的。創造性や表現の自由を象徴する存在として、SNSでも人気のスポットになっています。

● ラッフルズ・ホテル
シンガポール建築のアイコンとも言える、優美なコロニアル建築。細部まで美しく保たれており、やはり特別な存在感があります。



お昼は、ラッフルズ近くの老舗ローカルレストラン「Chin Chin Eating House(津津餐室)」へ。
▶︎Googleマップ
シンガポールで一番美味いと口コミの多い名店。


看板メニューのチキンライス。ジューシーで絶品。

昼食後は、コロニアル様式をはじめとしたシンガポールの多彩な建築を巡りました。
クライアントの想いに耳を傾けながら、住まいのイメージが少しずつ広がっていく、有意義な時間を過ごしました。
●The Interlace:ブロックを積み重ねたような構成が特徴的な集合住宅。設計:OMA / Ole Scheeren(オーレ・シェーレン)

●HPL Canopy Link(Kay Ngee Tan Architects 設計):シンガポール植物園の新エリアを結ぶ歩行者用キャノピー橋


落ち着いた雰囲気の洗練されたディテール

夜は、ペーパーチキンで有名な「Hillman Restaurant」へ。
▶︎Googleマップ
タレに漬け込んだ鶏肉を紙で包んで焼き上げる料理で、肉の旨味を閉じ込めた逸品。シンガポールを訪れたら、ぜひ味わっていただきたい名物料理のひとつです。

食後は、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリーグローブ(Supertree Grove)へ。

車を止めに駐車場へ向かったクライアントとは現地で待ち合わせをしていたのですが、なかなか来られず事件に巻き込まれたのかと少し心配に…。
ようやく合流できたとき「芝生に腰掛けてあまりに気持ちよく、寝落ちしてしまっていた」とのこと(笑)
朝からずっと運転と気遣いをさせてしまい、本当に申し訳なく感じた瞬間でした。
ちなみにこの巨大な人工樹木は併設する「フラワードーム Flower Dome」や「クラウドフォレスト Cloud Forest」の排気塔としての役割を持ち、雨水を集めて植物に再利用したり、太陽光発電で電力をまかなうなど、環境に配慮した仕組みが詰まった「機能性」にも優れた建築となっています。
〈続く〉

シンガポール出張記-2
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「グランドプリンスホテル新高輪」をチェックアウトして東京建築祭
道中ホテル近くに三田のサグラダファミリアと呼ばれている「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」があるはずなのでタクシーで現地へ

建築家の岡啓輔さんが、設計も施工も自ら行う「セルフビルド」で20年以上かけて作り上げた建築です。
2009年再開発話が持ち上がり立ち退きを求められたそうですが、交渉の末建築続行、再開発の一部として蟻鱒鳶ルを10m後方へ曳家(ひきや:建物を解体せずに移動させる工事)することに落ち着き現在はその工事の最中とのこと。

次の目的地は、建具金物でいつもお世話になっている堀商店が入居する「堀ビル(goodoffice新橋)」へ。
1932年に建てられたこの建物も、今年で築93年。
今はシェアオフィスとして再活用され、古い建物が新しい働き方に応える場所として息を吹き返している様子がとても印象的でした。

さらに足を運んだのは以下の建築群

・パレスサイド・ビルディング
日建設計・林昌二氏による設計。皇居のお堀端に建つこの建築は、モダニズム建築の代表作として知られています。

・岡田ビル
築50年のオフィスビルを、再生建築研究所が「減築」によって再構成。床面積を減らすことで適法化を行いつつ、採光や通風をもたらし豊かな空間を生み出している再生事例です。

・安井建築設計事務所 東京事務所
築約60年の建物を丁寧に手を入れ、新たな設計事務所として使い続けている建物。時間の積層を大切にしながら、いまの使い方に合わせて更新されています。

なかでも、特に心に残ったのはパレスサイド・ビルディングでした。

エントランスに足を踏み入れた瞬間、かつて勤めていた会社を久しぶりに訪ねたかのような懐かしい感覚に包まれました。

気になって調べてみると、この場所は、山崎豊子原作・唐沢寿明主演のドラマ『不毛地帯』のロケ地。
劇中では「近畿商事 東京支社」として登場していた建物でした。
DVDを購入して何度も見返したドラマで、とくに第16話「生意気な口を叩くなっ!」から始まる唐沢寿明さんの演技は、セリフを覚えてしまうほど印象に残っています。


(パレスサイド・ビルディングのエントランス)

その“既視感”の理由がわかり、空間の記憶が持つ力をあらためて感じました。

丹念につくられた建築は、時代や用途を超えてなお、人の記憶や文化の中で生き続ける。
それを実感できたのが、今回の東京建築祭でした。

東京建築祭2025 前篇
Written by Keiichi Horibe

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東京建築祭2025の期間に合わせて東京出張に行ってきました。
東京建築祭2025 後編
早朝の新幹線で東京へ向かい、まずは江戸川区で進めていたマンションの大規模修繕工事の現場へ。
最終チェックを行い、しっかりと仕事を締めくくってから建築巡りの一日がスタート。
その足で向かったのは六本木の国立新美術館。開催されていたのは「リビング・モダニティ」展。

ミース・ファン・デル・ローエの未完のプロジェクト《ロー・ハウス》が原寸大で再現されているほか、ルイス・カーンの《フィッシャー邸》、エーロ・サーリネンの《ミラー邸》など、20世紀を代表する名作住宅建築が、図面・写真・精巧な模型とともに紹介されており、圧巻の内容。
※この展覧会は2025年6月30日で終了していますが、建築好きなら間違いなく「必見」と言える展覧会でした。

その後は、宿泊先であるグランドプリンスホテル新高輪へ。
こちらは1982年竣工、村野藤吾氏の晩年の傑作として知られています(当時91歳)。
有名な大宴会場「飛天」は見学できなかったものの、エレベーターの扉や天井に施されたアコヤ貝の装飾はしっかりと堪能。
 

翌朝はホテルを楽しむべく、少し遅めの朝食を。庭園に面した大開口が印象的な「ラウンジもみじ」で、ゆったりとした時間を過ごしました。


そんな回想を綴っていたとき、目に飛び込んできたのはグランドプリンスホテル新高輪が2026年で営業終了・解体」というニュース。

再開発の一環とはいえ、44年という年月は、建築としてはやや短い印象を受けます。
商業建築である以上、経済性や時代の要請に応じて役割を終えるのは仕方のないことかもしれませんが、たとえどれだけ丁寧につくられた名建築であっても、惜しまれる間もなく姿を消していく現実には考えさせられます。
東京建築祭2025 後編
[EN] Personal Note — Tokyo Architecture Festival 2025, and the Demolition of a Masterpiece
Keiichi Horibe visited Tokyo for the 2025 Architecture Festival, combining a site inspection at a Edogawa renovation project with visits to the National Art Center (Living Modernity exhibition: Mies, Kahn, Saarinen), and the Grand Prince Hotel Shin-Takanawa (Murano Togo, 1982). During the visit, news broke that the hotel — Murano’s late-career masterpiece, completed when he was 91 — would close and be demolished in 2026 as part of redevelopment. A reflection on economic logic versus architectural longevity.

堀部圭一(一級建築士・一級建築施工管理技士 / Horibe Associates 共同代表 / 著書:建築設計のデジタル道具箱


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Philosophy

Philosophy

建築はそれ自身の成り立ちとは無関係に
完成と同時にその周囲の人々や街並み、環境にまで大きく影響を与える存在です。
そして大切に使われているか否かその場所に馴染んでいるか否かに関わらず
何十年もその土地に存在し続けます。

デザインだけでなく、機能だけでもない、建築に関わる様々な物事にこだわり続け
何十年も人々に愛され、人々を守り、色褪せない建築
それが私たちの求める建築のあり方です。

Once created, architecture has significant influence on townscape,
surrounding people as well as the environment, regardless of its background.
It will remain on that ground for decades
whether it blends into the location or not, or if it’s treasured.

No just design or capabilities, but focus on various architectural essence.
Timeless longevity endeared for years, and guarding people’s lives…
this is the concept we pursue.

堀部圭一

堀部圭一

Keiichi Horibe

一級建築士
一級建築施工管理技士

堀部直子

堀部直子

Naoko Horibe

一級建築士
建築士会正会員
近畿大学非常勤講師
大和大学非常勤講師

Contact

Contact

Horibe Associates co., ltd.

大 阪 569-1144 大阪府高槻市大畑町16-12 HAビル 2階
TEL. 072 691 8075
東 京 134-0015 東京都江戸川区西瑞江4-16-6 203
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